高校1年生個人レッスン(瑞穂区)〜ボランチの動き〜
学年:高校1年生(16歳)
経験:中学から4年間
回数:4レッスン
目的(悩み):基礎確認、ロングキック、ボランチの動き。
高校1年生のレッスンでした。
ボランチの動きについてなかなか分からないと言っていました。
現在ボランチは人気のポジションの一つですが、
役割も多く、強いチームにはきまって素晴らしいボランチの存在が欠かせません。
そんなボランチの動きを少し書いてみたいと思います。
まず守備時では、相手が点を取りに来る為、守備力が求められます。
球際の所であったり、1対1でボールを持っている選手と対峙した場合に、そのボールを奪えるかどうかが大切になります。
この時ボールホルダーに対して素早くアプローチをし、相手との距離を上手く詰めることによって、ボールを奪いやすくしましょう。
またサイドから上がってくるセンタリングに対しても、
センターバックがクリアできない場合は、
そこにしっかり対応できるようにポジショニングしたいです。
あるいはキーパーが取りにくいミドルシュートのコースや、
クロスを上げられたくないゾーンを事前に察知し、未然に防ぐ動きも必要です。
加えて、ボール奪取した後のカウンターアタックに移る切り替えの部分で、
攻撃の起点として1つ目のパスの選択肢を多く持っている事、
ゴールに直結できるプレーができるように事前に確認できる広い視野も必要です。
ボランチはポジショニングが大事と言われますが、
そもそも良いポジショニングとはどういうものなのでしょうか?
うまいボランチは、攻撃時にサイドや前線に効果的にボールを散らします。
守備においてのボランチに問われる資質は、
前線からのプレスを促し、ディフェンスラインと前線との距離感をコンパクトにまとめられるかどうかです。
ともに的確なポジショニングがなければ、実現しません。
試合を観ていて、中盤のエリアでボールがよく奪えている時。
たとえボランチの選手がボールを奪っていなくても、
サイドハーフやサイドバック、前線の選手が上手くボールが奪えているなら、それはボランチがしっかり仕事をこなしている証拠です。
ボランチの良い声掛け、良いポジショニングがあればこそなのです。
相手ゴール前では、決定的なパスを出せる事、またはミドルシュートが打てる事、前線への飛び出しも出来る事が大切です。
そして相手が自チームの攻撃を防いで、カウンターアタックに打って出る際には、しっかりと攻撃の芽を摘む事も重要なポイントです。
守備範囲の広さが求められますが、それ以上に相手がどこからカウンター攻撃が仕掛けようとしているのか、攻撃から守備への切り替えのところで相手チームのクリアやパスを繋ごうとする位置を事前に察知できるかどうかが大事になります。
ボランチの役割は守備に攻撃に多くあります。
いつでも状況を理解し、
守備の時も奪ったらどうするのか?
攻撃の時も取られたらどこで取り返すのか?
を考えなければなりません。
視野の広さも大切ですし、状況を適切に考えられる冷静さも大切になってきます。